鳥のペット保険とは、家庭で飼育されているインコやブンチョウ、オウムなどの鳥類を対象としたペット保険を指します。ケガや感染症、卵づまり、寄生虫症などの病気で動物病院にかかった際の、通院・入院・手術の診療費が補償対象となります。
鳥の病気やケガの詳細については、「鳥の病気・ケガの症状・原因・治療法・予防について」をご参照ください
鳥の保険を取り扱っているのは、損害保険会社のアニコム損保(どうぶつ健保ふぁみりぃ)と少額短期保険会社のSBIプリズム少額短期保険(旧日本アニマル倶楽部(プリズムコール®))の2社のみとなっております。
また、ペットショップでの購入時に加入可能な保険にはアイペット損保「うちの子キュート」という鳥を含めたエキゾチックアニマル専用の保険もあります。
鳥を迎え入れるのは大抵の場合、ペットショップです。大型のオウムでない限り、販売価格は数千円〜3万円程度です。購入金額から考えた場合、保険は必要なのか?と考える方も多いことでしょう。
しかしながら、鳥の治療費は犬・猫ほどではないにしてもそれなりにかかります。
年間で数万円かかることもあり、手術をともなう病気やけがの場合は十万円を超えるケースもあります。
もし、こうした急な出費に対しての備えが不十分と感じたら、鳥のペット保険に加入する必要性はあるといえるでしょう。
鳥がかかりやすい傷病は以下のようになっています。小鳥と呼ばれる文鳥、インコや大型のオウムであっても共通の注意したい病気があります。
補償されるかは各商品の規定によりますが、これらの病気の治療に対してペット保険で備える形になります。
ただし注意したいのは、すでに病気に罹患している、ケガの治療中の場合は、その治療は対象にならない、最悪の場合は加入ができないことがあるということです。
さらに詳細な内容は鳥の病気・ケガの症状・原因・治療法・予防についてをご確認ください。
鳥が病気・ケガになった場合、手術や慢性的な疾患の治療には高額な医療費が必要になります。
以下は、診療費例になります。
症状名 | 肝疾患 |
---|---|
診療費 | ・初診料 ¥2,000 ・糞便検査 ¥500 ・レントゲン検査 ¥4,500 ・超音波検査 ¥4,000 ・血液検査 ¥12,000 ・内服薬(10日分) ¥2,000 ・消費税¥2,000 |
合計金額 | ¥27,000 |
参照:アニコム損保 鳥・うさぎ・フェレット専用パンフレット2018年4月版より
家庭どうぶつ白書2019
上記表を見ると、雛鳥〜成鳥にかけての診療費は、以外に安く、5歳前後から診療費が急に上がっていく傾向にあるようです。これは、一般に飼育の多い、インコ・文鳥の寿命が7・8歳であるため、老いが始まる5歳前後から病気や怪我などのトラブルが発生すると考えられます。
家庭どうぶつ白書2019
鳥の診療費における疾患別構成割合いによると、消化器疾患および、全身性疾患が多いという結果になっており、飼育の際に注意すべき疾患と言えます。一方で、様々な疾患が鳥にも起こりうるというのが読み取れます。
いつどのようなタイミングで病気やケガになるかは、鳥も人や犬猫と同じということです。
※疾患のうち、請求割合の高い5疾患のみ示しました。
10万円をこえる金額もあり、鳥の医療費も高額になります。
(単位は円)
疾患(大分類) | 0歳 | 1~2歳 | 3~4歳 | 5~6 歳 |
|
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呼吸器疾患 | 中央値 | 10,044 | 7,074 | 6470 | 9,126 |
平均値 | 28,708 | 16,861 | 26,529 | 34,843 | |
消化器疾患 | 中央値 | 7,776 | 9,841 | 15,045 | 14,066 |
平均値 | 15,553 | 24,478 | 46,212 | 32,934 | |
肝・胆道系および膵の疾患 | 中央値 | 9,439 | 10,551 | 35,180 | 93,828 |
平均値 | 11,652 | 45,207 | 52,916 | 116.102 | |
生殖器疾患 | 中央値 | 6,102 | 16,329 | 31,158 | 92,502 |
平均値 | 13,036 | 34,590 | 53,277 | 104,992 | |
全身性の疾患 | 中央値 | 5,221 | 6,372 | 8,740 | 14,796 |
平均値 | 11,897 | 18,532 | 35,602 | 30,852 |
家庭どうぶつ白書2019
2-16~2-18
対象:2,177羽(鳥、0 ~ 6歳、性別不明含む)
2017年4月1日~ 2018年3月31日までの間に、アニコム損保の保険契約を開始した鳥(0 ~ 6歳、性別不明含む)において、
各疾患で請求のあった個体の診療費を集計した。
※通院・入院・手術を含む
鳥のペット保険を取り扱っているペット保険会社のアニコム損保と日本アニマル倶楽部の2社を、会社規模や新規契約可能年齢、継続可能年齢などについて比較しました。
保険会社名 | アニコム損保 | 日本アニマル倶楽部 |
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保険会社の種類 | 損害保険会社 | 少額短期保険会社 |
商品名 | どうぶつ健保ふぁみりぃ | ペット保険プリズムコール® |
商品プラン | ふぁみりぃ50%プラン
ふぁみりぃ70%プラン |
ホワイトプランⅡ
グリーンプランⅡ |
賠償責任特約 | あり | なし |
診断書費用特約 | なし | あり |
保険金請求方法 | 窓口精算 (提携外の病院は郵送かLINE) |
郵送 |
引受可能鳥種 | オウム、ヨウム、ブンチョウ、 サイチョウ、カナリア、 インコ、ジュウシマツ、 フクロウ、ミミズク、アヒルなど |
オウム、ヨウム、ブンチョウ、 サイチョウ、カナリア、 インコ、ジュウシマツ |
新規引受可能年齢 | 0歳~3歳11ヶ月まで | 【オウム・ヨウム】
生後30日以上から 満20歳未満 生後30日以上から 満9歳未満 【ジュウシマツ】 生後30日以上から 満5歳未満 |
継続可能年齢 | 一生涯補償します。 | 【オウム・ヨウム】
満20歳未満 満9歳未満 【ジュウシマツ】 満5歳未満 |
申込方法 | インターネット申込 お申込書の郵送申込 |
お申込書の郵送申込 |
鳥の保険を販売しているアニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」と日本アニマル倶楽部「ペット保険プリズムコール®」の各2種類のプランについて、補償内容と保険料についてまとめました。
新規での引き受け年齢の違いや引受可能な鳥類がございますので、ご注意ください。
補償プランはお手軽な保険料の「ふぁみりぃ50%プラン」としっかり補償の「ふぁみりぃ70%プラン」からお選びいただけます。新規お申込みは0歳~3歳11ヶ月までです。
引受可能な鳥類はオウム、ヨウム、ブンチョウ、サイチョウ、カナリア、インコ、ジュウシマツ、フクロウ、ミミズク、アヒルなど幅広くご契約できます。
病気については30日の待機期間がございますのでご注意ください。
通院保険金 | 日額 10,000円まで 年間 20日まで |
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入院保険金 | 日額 10,000円まで 年間 20日まで |
手術保険金 | 1回 100,000円まで 年間 2回まで |
鳥類 保険料(円) | 0歳~3歳共通 月払2,300 年払25,310 |
ペット賠償責任特約 (任意加入) |
10,000,000円まで(1事故3,000円は自己負担) 月払140円 年払1,500円 |
通院保険金 | 日額 14,000円まで 年間 20日まで |
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入院保険金 | 日額 14,000円まで 年間 20日まで |
手術保険金 | 1回 140,000円まで 年間 2回まで |
鳥類 保険料(円) | 0歳~3歳共通 月払2,820 年払30,750 |
ペット賠償責任特約 (任意加入) |
10,000,000円まで(1事故3,000円は自己負担) 月払140円 年払1,500円 |
鳥(オウム、ヨウム、ブンチョウ、サイチョウ、カナリア、インコ、ジュウシマツ)の保険は2つのプランからお選びいただけます。
また、全て補償割合は100%で保険料はそのまま変わりません。
※ガンについては保障開始日より45日間の待期期間がございます。また、ガンの手術は保障対象外となります。(ガンの入院、通院治療は保障対象となります。)
入院も手術も手厚く保障。大きな安心を得たいあなたにおすすめのプランです。
入院保険金 | 日額 5,000円まで 年間 30日まで |
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通院保険金 | 日額 5,000円まで 年間 60日まで |
手術保険金 | 1回 30,000円まで 年2回 |
診断書費用保険金 | 年間 10,000円まで |
鳥類 保険料(円) | 全年齢共通 月払い2,300 年払い25,310 |
入院・手術にポイントをおいたプランです。
入院保険金 | 日額 10,000円まで 年間 30日まで |
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通院保険金 | 保障されません |
手術保険金 | 1回 120,000円まで 年2回 |
診断書費用保険金 | 年間 10,000円まで |
鳥類 保険料(円) | 全年齢共通 月払い1,760 年払い19,400 |
満20歳未満 | オウム、ヨウム |
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満9歳未満 | ブンチョウ、サイチョウ、カナリア、インコ |
満5歳未満 | ジュウシマツ |
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