ジュウシマツのペット保険

ジュウシマツ
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このページは、江戸時代から観賞用の小鳥として日本では親しまれているジュウシマツの特長やなりやすい病気などから最適なペット保険を比較検討するために情報をまとめました。ジュウシマツのペット保険をご検討の際にご利用いただければ幸いです。

ジュウシマツとは

ジュウシマツは、スズメ目カエデチョウ科キンパラ属の鳥ですが、野生には存在しておらず、東南アジアに生息している「コシジロキンパラ」が日本に輸入され、品種改良して作られたと言われている家禽です。
この鳥は江戸時代から愛されている歴史深い鳥で、江戸時代末期には白い羽のジュウシマツが誕生し、縁起が良いと明治から昭和にかけて日本で大ブームになり、多くの家庭で飼育されていました。
長い期間人に飼育されることを目的とし繁殖されてきているため、初心者でも飼いやすい観賞用の鳥になっています。
基本的に小さな群れを作って行動しており、木の上に巣を作って生活をします。
繁殖は非常に簡単であり、初心者でも飼いやすい鳥です。
さらには子育てが上手にできない鳥に代わって、仮親になることもあるなどといった大変面倒見が良く、育児がとても上手な鳥です。

ジュウシマツの寿命

寿命は3年~8年程度であり、8年以上生きるケースも多いです。10年を超えるケースもあります。
これは、ジュウシマツが品種改良して生まれていることから個体が比較的丈夫であり、病気にかかりづらいという傾向にあるからです。
産卵をするため、オスよりもメスのほうが長生きする傾向にあります。
ちなみに主な食事は植物の種子を食べて過ごすのです。

ジュウシマツの鳴声

オスとメスの区別の見分け方としては、オスの場合澄んだ甲高い声で「ピーピー」と鳴き、繁殖期には「ププピー」と鳴きます。
一方のメスはややオスよりも低い声で「ジュリージュリー」と鳴くのが大きな違いです。
さらにオスの場合は、尾を立てて体を左右に動かすといった行動が見られます。

ジュウシマツの名前の由来

ジュウシマツは、漢字で「十姉妹」と書きますが、これは一緒の鳥かご<ケージ>で複数匹飼育をしてもケンカすることが少なく、基本的に何十羽の親子や兄弟、しまいで仲良く生活しており、これが「十人の姉妹のように仲良しである」ことから名付けられました。

ジュウシマツの容姿と特長

体長は11cm~12cm、体重は13g~16gです。
羽色は、黒やフォーン、クリアウイング、グレー、ハバナなどのような多様な色をしています。
羽が黒、白、茶色が混ざったノーマルな並ジュウシマツ、全体的に白地で背中に黒や茶色のまだらがある小斑ジュウシマツ、真っ白い色をした白ジュウシマツの3種類がいます。
さらに芸物ジュウシマツと呼ばれる巻き毛の個体もいるのです。
頭だけ巻き毛の梵天や胸だけ巻き毛の千代田、首だけ巻き毛の中納言、頭、首、胸が巻き毛の大納言、全身巻き毛の獅子があります。
クチバシは、太く真っすぐな円錐型をしているのが特徴です。

ジュウシマツの性格

ジュウシマツは、性格が非常に温和で優しく、ジュウシマツ同士でケンカをするなどということはほとんど見られません。
また、ほかの鳥にいじめられることはあっても自分から相手に攻撃するようなことはありません。
非常に怖がりな性格をしているので人間に対しても臆病なところがあります。
外部からの刺激にも敏感で苦手なため、飼育の際はツボ巣と呼ばれるものをケージに入れると良いでしょう。
ツボ巣とは藁を編んで作ったツボの形をした巣で、自然界にある巣を真似てこのような形状にしています。
普段仕事などで不在がちなお宅であれば、複数匹で飼うようにするとストレスもなく、長生きすることでしょう。
ただ、つがいや同棲のペアで飼育をすると飼い主になつかないというケースもあります。
水浴びが大変好きで、水浴び用の水を入れ替える度に水浴びを楽しみます。

ジュウシマツのかかりやすい病気・ケガ

品種改良されているため、あまり病気にかかることはないですが、まったくかからないというわけではありません。
ジュウシマツは、鳥クラミジア症やトリコモナス症、そのう炎、卵詰まりを起こす可能性があります。

鳥クラミジア症

鳥クラミジア症は感染している鳥の糞便などから感染し、親からヒナへ感染する可能性も高いです。
下痢や元気減退、体温低下など様々な症状が起きます。
クラミジア症の治療は困難で、感染した鳥を完治させるためには30日以上の長期間の治療が必要で、状態が悪い場合や老鳥、雛鳥の場合死亡することもあります。
この病気はズーノーシス(人獣共通感染症)で、人にも感染します。
感染した場合「オウム病」と呼ばれる病名で呼ばれ、持続性の微熱などの風邪のような症状や肺炎などの呼吸器症状が起きます。
ジュウシマツの体調に異変が起きたらすぐに病院に相談することをお勧めします。

トリコモナス症

トリコモナス症は、トリコモナス原虫の感染によって起こる病気でジュウシマツ以外の鳥でも起こる病気です。 食欲不振や吐き戻し、くしゃみや鼻汁などの呼吸器症状が出て感染に気づきます。 成鳥よりもヒナや若鳥で症状が現れることが多いといわれ治療する際は抗生物質を服用させます。

そのう炎(そ嚢炎)

そのう炎は食道の一部が袋状に膨らんだ器官で、食べたものを一時的にストックする「一時貯留場所」でこの器官に雑菌が入り、炎症を起こす病です。
治療として、抗トリコモナス薬を・抗真菌剤、抗生物質な感染している雑菌に合わせ投与します。

卵詰まり

卵詰まりはカルシウム不足やストレスなどにより、産道で卵が停滞し、産卵がうまくいかなくなったときに起こります。
卵管に残り続けると、死に至ることもあり、産卵時期の雌鳥の様子がおかしければすぐに病院に行きましょう。
詳しくは「鳥、小鳥、インコの卵塞症(卵秘、卵詰まり、卵停滞、難産)」をご参照ください。

ジュウシマツを飼育をするうえでの注意点

ジュウシマツは、観賞用に繁殖されている鳥ですので、飼いやすく手のかからない部類の小鳥ですが、それでも飼育するうえでの注意点はあります

室温管理に注意

比較的健康な鳥なのですが、元々東南アジアにルーツを持つ小鳥の為、寒さには弱い性質をしていますので冬の時季の寒さ対策はしっかりしてあげましょう。
また、夏の暑い時期であってもクーラーの利かせすぎや風向きには十分注意しましょう。

観賞用の小鳥は手乗りではない

穏やかな鳥ですが、既述の通り臆病な面があるため、手乗りなどのようにスキンシップを取るのは非常に難しい鳥です。
そのため、静かに観賞用として飼育するのに適しているといえるでしょう。
手乗りさせて育てたい方はヒナから育てる必要があります。
ペットショップで購入したジュウシマツではなく、繁殖させましょう。
卵が孵化してから人が挿し餌できるくらいの大きさに成長したら、親鳥から離し、人の手で育ててあげると良いでしょう。
手乗りさせたいなら、並ジュウシマツがおすすめです。

室内での事故に注意

ジュウシマツは室内での事故トラブルも少なくありません。
小さい鳥ですので、室内に放しているときは踏んでしまったり、ドアに挟んだりなどのトラブルが起きないようにしっかりどこにいるのか観察しておくようにしましょう。

ジュウシマツが加入できるペット保険

2020年7月時点で鳥の保険を取り扱っていて、ペットショップ以外でジュウシマツが加入できるのは損害保険会社のアニコム損保(どうぶつ健保ふぁみりぃ)と少額短期保険会社のSBIプリズム少額短期保険(旧日本アニマル倶楽部(プリズムコール®))の2社のみとなっております。
また、ペットショップでの購入時に加入可能な保険にはアイペット損保「うちの子キュート」という鳥を含めたエキゾチックアニマル専用の保険もあります。

ジュウシマツがペット保険に加入する場合の注意点・ポイント

体格の割りにジュウシマツは意外と寿命が長い

ジュウシマツの体から考えると、数年しか寿命がないと考えて飼育されるケースもありますが、育て方によって平均寿命は3年~8年といわれかなり個体差があるようです。10年生きる個体もおり、ペット保険も長期契約ができるものが良いでしょう。



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