カナリアのペット保険

カナリア
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このページは、カナリアの特長やなりやすい病気などから最適なペット保険を比較検討するために情報をまとめました。カナリアのペット保険をご検討の際にご利用いただければ幸いです。

カナリアとは

カナリアはアトリ科に分類される鳥で、野生種はカナリアの名前の由来にもなったカナリア諸島をはじめとして、アゾレス諸島、マデイラ諸島などに生息していました。
ちなみにカナリア諸島は「犬の多い島」という意味であり、ラテン語ではカナリア=犬ということになります。
野生のカナリアがペットとして飼育されるようになったのは16世紀になってからです。
カナリアの美しい鳴き声に魅了されたスペイン人によってヨーロッパに持ち込まれ、品種改良されてヨーロッパ全域に広まりました。
1700年代後半になるとオランダとの貿易で江戸時代の日本にもカナリアが輸入されるようになり、知識人階級や武士の間でもまたたく間に人気となりました。
その姿は葛飾北斎などの浮世絵(芍薬(しゃくやく)とカナリア)にも見ることができます。
カナリアはペットとして飼育された一方で、炭鉱でのガス漏れ検知の目的でも使われました。
炭鉱では一酸化炭素やメタンガスなどが発生することがありましたが、体の小さなカナリアは少量の毒ガスにも反応して鳴き声を止めるので、危険をいち早く察知することができたのです。

カナリアの平均寿命

カナリアの平均寿命は10年ほどと言われていますが、飼育環境が良ければ15~20年近く生きることもあります。
小鳥の中では比較的長生きで、長期間一緒にいることができます。

カナリアの容姿の特徴

現在飼育されているカナリアの中で最も古い品種が「リザードカナリア」です。
野生種のカナリアの特徴を最も残しており、頭部が黄緑色で羽には光沢のある茶褐色の縞模様があります。
カナリアと聞いて多くの人がイメージするのは鮮やかな黄色だと思いますが、これは「レモンカナリア」の容姿の特徴です。
カナリアの中でも定番で日本はもちろん、海外でも人気があります。
このほかにも突然変異で誕生した「白カナリア」やショウジョウヒワとのかけ合わせで生まれた「赤カナリア」、日本固有の品種で巻毛が特徴の「巻毛カナリア」、体がすらっと細長くとまり木に止まる姿に特徴がある「細カナリア」なども人気があります。
また、容姿は問題とせずにただひたすらにカナリアの美しい鳴き声だけに重点を置いて何世代にもわたって品種改良を行った「ローラーカナリア」という品種もいるのです。
「美しく鳴くカナリアがほしい」という人にはおすすめです。

カナリアの性格

カナリアは島国の比較的高地で生息してきたこともあって、警戒心が強くて臆病な鳥です。
カナリアの飼育を考えている人の中には「手の上に乗せて美しい鳴き声を楽しみたい」と思っている人もいるかもしれませんが、基本的に手乗りで楽しむといったことは考えないほうが良いでしょう。
ヒナのうちから育てればもしかすると手乗りで楽しむことができるかもしれませんが、そもそもカナリアのヒナを手に入れる機会がほとんどありませんし、ヒナからの飼育はかなり難しいことも知られています。
スキンシップを求めて鳥を飼うならばカナリアよりもブンチョウやインコなどのほうがおすすめです。
このようにほかの愛玩鳥と比べてコミュニケーションを取るのが難しいカナリアですが、逆に言えば自立していて飼育に手間がかからないということになります。
ケージから出して遊んであげるといった必要もないので、観賞用として飼育するには最適な品種です。

カナリアがかかりやすい病気

カナリアは比較的長生きな小鳥ですが、性格的にカナリアは臆病な性格なのでストレスが溜まりやすく、環境によっては、体調を崩しやすい傾向があります。
カナリアは体が小さいこともあって病期の進行も早く、短期間で体長が悪化してしまうことがよくあります。
ペットの健康のためにも異常を感じたらすぐに動物病院へ連れていきましょう。

ルイソウ症

カナリアは、ストレスなどで風邪や下痢のような症状が見られることがあります。
このような症状が悪化してしまうと栄養失調によってやせ細ってしまう「ルイソウ症」になりやすくなってしまうので注意しましょう。

ルイソウ症の詳細はこちら >

脂肪過多症

カナリアは基本的にケージの中で飼育しますが、餌のあげすぎや運動不足で肥満による「脂肪過多症」になってしまうケースがよく見られます。
肥満が気になる場合は餌を工夫することやケージから外に出して運動させるようにしましょう。

カナリア痘

ストレスを抱えると免疫が落ち、感染症にもかかりやすくなります。とくに「ポックルウイルス」によって引き起こされる「カナリア痘」は感染力が非常に強く、感染してしまうと治療が難しいのが実情です。

カナリアを飼育するうえで注意したいポイント

複数飼育には向かない品種

カナリアは複数飼育には向かない品種です。
ただでさえカナリアは警戒心が強いうえに縄張り意識も非常に強く、1つのケージに複数のカナリアを入れてしまうとケンカをしたり、ストレスで弱ってしまったりします。
複数飼育する場合は必ず1羽ずつ分けて飼育するようにしましょう。

寒さに注意

カナリアは寒さに弱いので寒い時期は室温の調整を忘れないようにしてください。
室温は最低でも20℃以上を保つようにし、できればケージにペット用のヒーターも設置すると安心です。
また、カナリアは春と秋の年に2度、羽の生え変わる時期があります。
羽が抜けると体温の維持が難しくなるので、この時期も温度に注意が必要です。

定期的な日光浴

定期的に日光浴させることも大切です。
カナリアは日光を浴びることで体内でビタミンDを生成しています。
日が当たる時間帯を選んで窓際にケージを置いて日光浴させてあげましょう。
ただし、夏場の強い日差しは危険なので、直射日光は避けてカーテン越しに日光浴させるようにします。

カナリアが加入できるペット保険

2020年7月時点で鳥の保険を取り扱っていて、ペットショップ以外でカナリアが加入できるのは損害保険会社のアニコム損保(どうぶつ健保ふぁみりぃ)と少額短期保険会社のSBIプリズム少額短期保険(旧日本アニマル倶楽部(プリズムコール®))の2社のみとなっております。
また、ペットショップでの購入時に加入可能な保険にはアイペット損保「うちの子キュート」という鳥を含めたエキゾチックアニマル専用の保険もあります。

カナリアがペット保険に加入する場合の注意点・ポイント

体格の割りにカナリアは意外と寿命が長い

カナリアの体から考えると、数年しか寿命がないと考えて飼育されるケースもありますが、平均寿命は10年といわれています。個体差があるようですが、育て方によって15~20年生きる場合も少なくなく、ペット保険も長期契約ができるものが良いでしょう。

ストレスに弱いため、体調を崩すケースはよくある

騒音や室温、人間の過干渉などカナリアのストレスになる要因は多くあります。ストレスにより、体調を崩すこともあり、病気や怪我の進行は人と比べ遥かに早く1日でも早い治療・通院が必要です。
ペット保険選びにおいては、通院を補償する商品が良いと言えます。



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