サイチョウのペット保険

サイチョウ
Pocket

サイチョウとは

サイチョウは鳥綱サイチョウ目に属する鳥で、インドネシアやタイ王国の南部、ブルネイとマレーシアが生息地となっています。
かつてはシンガポールにもいましたが、現在は絶滅してしまいました。

サイチョウが日本に入ってきたのは1980年代のことで、静岡の動物園では1989年から飼育が始められています。
サイチョウという名の由来はくちばしの上に見える膨らみで、陸上動物のサイに似ていることからそう名づけられました。
この為、別名ツノサイチョウとも呼ばれます。

サイチョウの販売価格

準絶滅危惧種で一般に流通するのは稀で、サイチョウの販売価格はなく、一部種類のみが市場にでることがあります。
ペットとして流通するのは映画『ライオンキング』に登場する「ザズー」で有名になったアカハシコサイチョウが多いといわれており、1羽数十万で販売されているようです。
繁殖が難しくなかなか数が増えない鳥なので、仮にもし一般に流通したとしても、気軽に購入できる金額ではありません。

この鳥は、大型が多く、大きい個体で1m以上小さくても40センチ程度あり、動物園で飼育されるケースが圧倒的に多く、動物園同士で取り引きが行われる場合の販売価格は公表、非公表を含めてケースバイケースです。

サイチョウの平均寿命

サイチョウの平均寿命は30年ほどで、他の鳥と比べると比較的長い方だといえます。その為、一般家庭で仮に飼育するとなった場合、かなり覚悟が必要になります。飼育される方が40代とした場合70代まで継続した飼育が必要になります。50代以降の方が飼育する場合、日本人の平均寿命を超えることもある為、誰に引き継いで飼育するのかまで考える必要があります。

サイチョウの容姿の特徴と鳴き声

サイチョウの容姿で特徴的なのは、やはりくちばしの上、頭の部分に見えるトサカです。
日本名の由来にもなったサイの角を思わせる立派な突起で、存在感が大きくひと目でサイチョウだと分かるほどです。

サイチョウの毛色は全体的に黒いので、くちばしの存在感のある首から上が余計に目立ちます。
一方、お腹や尾は白くくちばしはオレンジですから、ほぼ黒い全身の中で特に映えます。

サイチョウの大きさは全長100cm前後で、大きい個体だと120cm以上にもなります。
体重は1~3kgほどでそれほど重くありませんが、体格は大きいので間近で見るとインパクト大です。

サイチョウの鳴き声

サイチョウの鳴き声はとにかく音の大きさが目立ち、ラッパに例えられることもあります。
カッカッカ、あるいはファッファッファと独特の鳴き方をしますが、遠くにいても良く響いて聞こえますし、近くで鳴けば空気の振動を感じるくらいに力強いです。
巨体から出てくる鳴き声は甲高くてけたたましく、群れで一斉に鳴き始めれば圧倒されるでしょう。

サイチョウの性格

サイチョウの性格は巨体から想像できないほど繊細です。野生のサイチョウはほぼ樹上で生活しており、天敵を恐れ目立ちたくないのが理由ですから、野生環境の中だと人間が近づいていっても警戒されてしまうだけです。
一方で、動物園などで人に慣れているサイチョウは、一転して警戒心が薄れ、人に懐いて餌をもらうこともあるほどです。
知能は高くて飼い主を理解しますし、信頼関係を築いた相手には甘えることもあります。
懐いた相手とのスキンシップを好む傾向があり、愛情を注ぎ、懐けば撫でると嬉しそうな反応を見せます。さらに甘噛みして気を引こうとしますから、大きな体とのギャップは余計に魅力を感じさせるでしょう。

サイチョウの性格にも個体差はあるでしょうが、餌で汚れたくちばしをきれいにする個体が確認されており、綺麗好きな面もあるようです。
野生と飼育では性格の傾向が異なりますし、個体でも違ってきますが、愛情や信頼関係によって警戒心がなくなったり、コミュニケーション能力が高いのは間違いないです。

サイチョウを飼育する際の注意点

サイチョウを飼育する際の注意点は、以下のような内容です。

コミュニケーションに関しての注意点

サイチョウの飼育において、コミュニケーションに関しての注意は、信頼関係を壊す嫌がることはしないことです。
体や鳴き声が大きいサイチョウですが。は臆病で繊細です。大きな音などで驚かせるような真似は禁物で、初対面のはしゃぐ子供なども苦手です。
また、懐いた状態でのサイチョウの場合は、コミュニケーションが無かったりすると愛情に飢えストレスに感じます。

複数飼育の場合の注意点

複数飼育の場合の注意点は、つがいかどうかで一緒に飼育するか決まります。
つがいの場合、メスは卵を温めることに集中する為、オスも積極的に育児に参加する愛情深い一面があります。
このようにつがいで生活したり一時的に群れをなしたりもしますが、基本的にはサイチョウは単独で行動します。
飼育であっても、基本的には野生環境に近い状態で飼う必要があるので、つがいでない場合は、生態を無視した複数飼育はNGとなります。
無理に複数飼育しようすると、お互い攻撃しあったり、強いストレスをかかえ、病気になるともありますので、細心の注意を払いましょう。

食事に関しての注意

食事に関しての注意は、フルーツや昆虫など割と何でも食べることから、両生類や鳥の卵も含めてバランス良く与えることです。
動物園の飼育下では、ふかしたドッグフードや冷凍のマウスが与えられているので、これらも餌の参考になるでしょう。

室温に関しての注意

室温に関しての注意は、野生だと熱帯雨林に生息することから高温よりも低温に注意が必要です。
生息環境は20℃以上が目安なので、この室温を下回らないようにするのが賢明です。
湿度はあまり重視されませんが、高湿よりも乾燥状態の方がどちらかといえば注意を要するでしょう。

サイチョウのかかりやすい病気・ケガ

サイチョウのかかりやい病気としてまずあげられるのは、サイチョウに限られませんが、クラミジア症で、怪我では裂傷、骨折について注意と予防のための環境を整える必要があります。またストレスを抱えやすい性格なので、毛引き症にも注意が必要です。

クラミジア症

一般的に、鳥のクラミジア症は体温の低下や震え、結膜炎と呼吸困難などの症状を招き、場合によっては衰弱や昏睡状態にもなります。
体の各部に炎症症状が見られたり、羽根や便の変化になって現れます。
クラミジア症の予防法は、糞便を速やかに処理して飼育環境を常に清潔に保つことです。

裂傷、骨折

注意すべきけがとしては裂傷、骨折といった症状が挙げられます。
落下によって傷ついたり骨を折ってしまうので、足場に不安定なところがないか点検したり、万が一落下しても大丈夫なように対策することが予防法となります。

毛引き症

臆病なサイチョウに対して、大きな音などで驚かす行為や騒音、スキンシップ不足は毛引き症の原因なので、できる限り音が気にならない環境にすることやスキンシップを図るコミュニケーションの時間を確保すべきです。
飼育して飼う以上は、飼い主として面倒を見る責任がありますから、適切な環境の整備、忙しいなどの理由にコミュニケーションと取らないのは無責任です。

いずれのかかりやい病気も注意すべきけがも、防ごうと思えば防げるものなので、日頃の飼育を怠らなければリスクは遠ざけられるでしょう。

サイチョウが加入できるペット保険

2020年7月時点で鳥の保険を取り扱っていて、ペットショップ以外でサイチョウが加入できるのは損害保険会社のアニコム損保(どうぶつ健保ふぁみりぃ)と少額短期保険会社のSBIプリズム少額短期保険(旧日本アニマル倶楽部(プリズムコール®))の2社のみとなっております。
また、ペットショップでの購入時に加入可能な保険にはアイペット損保「うちの子キュート」という鳥を含めたエキゾチックアニマル専用の保険もあります。ただし、取扱は変わることもありますので、気になる保険会社については、直接ご確認いただき、引き受けが可能か確認をされた方が良いでしょう。

サイチョウがペット保険に加入する場合の注意点・ポイント

ペット保険は犬・猫が入るものと認識されている方いらっしゃる方も多いようですが、都会の狭い住環境もありペットとしての人気は、鳥も安定しており万が一の為にペット保険を検討する方も少なくありません。
以下ではサイチョウがペット保険に加入検討する場合の注意点をまとめました。

サイチョウの平均寿命は30年、長い寿命への備えが必要

大型の鳥は、想像以上に寿命が長くサイチョウにおいては、平均で30年となっており、長い期間共に生活できる喜びと共に終身で飼育することには、責任が伴います。さらに長期のペットの飼育では病気や怪我などのリスクもありますので、どのように病気や怪我に備るのかは飼育前によく検討されたほうが良いと言えます。ペット保険も備えの一つですが、病気になってからでは加入が難しくなるので、長期での契約を前提に検討する方が良いと言えます。

臆病な為、ストレスに弱い

サイチョウは愛情深い一面をもち、信頼関係が確立するとコミュニケーションを求めてきます。その為愛情が足りない、遊んでもらえないなどの状況が続くとストレスを抱えることになります。さらに、非常に臆病とされる鳥なので、たとえ飼い主に懐いても、周囲の騒音や雷、他のペットに対しての警戒などストレスに感じる要素は多く、飼育前にこのような性格を把握し、環境を整え流必要があります。
こうした要素によって抱えたストレスは体調の変化として現れます。その為、動物病院のお世話になった場合、ペット保険が活躍することもあり、比較検討の余地はある鳥種と言えます。

鳥の保険TOP戻る >

ページトップ