ミニチュア・シュナウザーのペット保険

ミニチュアシュナウザー
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ミニチュア・シュナウザーは、利口で従順でありながらとても活発で甘えん坊さんの家族の一員にすればぴったりの犬種です。このページは、ミニチュアシュナウザーの特長やなりやすい病気などから最適なペット保険を比較検討するために情報をまとめました。ミニチュア・シュナウザーのペット保険をご検討の際にご利用いただければ幸いです。

 

目次

 

ミニチュア・シュナウザーとは

ミニチュア・シュナウザーは日本においては民放の人気ドラマにもしゃべる犬役で登場して一躍有名となった犬種です。
飼育頭数はJKCの犬種別犬籍登録頭数によると第6位の10669頭で日本有数の人気犬種と言えます。
日本、アメリカではテリアグループの中に属して考えますが、実際はテリアの血糖が入っているわけではありません。
テリア種の犬はイギリス原産であるのですが、ミニチュア・シュナウザーはドイツ原産の犬種です。
ミニチュア・シュナウザーを含むシュナウザーと呼ばれる犬種はほかにも、ジャイアント・シュナウザーとスタンダード・シュナウザーがあります。
このうち最も古いのがスタンダード・シュナウザーですが、元々ドイツにいたこのスタンダード・シュナウザーの小ぶりな個体を元にして、スタンダード・シュナウザーとアーフェンピンシャー、ミニチュアピンシャー、プードルを配合して小型化して作られた犬種です。
かつてドイツの農家でネズミによる害獣被害に悩まされていたことから、ネズミ退治を目的として飼われていた過去があり、使役犬に分類されています。
シュナウザーという名の由来は、ドイツ語で小さなあごひげを意味する「シュナウツ」から来ています。

ミニチュア・シュナウザーの販売価格

純血種であるミニチュア・シュナウザーは、一般的には、ペットショップかブリーダーから買うという流れになります。販売価格はペットショップで20万~30万程度、ブリーダーで18万円から25万円が値段の相場のようです。
もちろんチャンピオン犬の血統であったり、珍しいカラーや、特別毛並みが美しいなどの特長があると、価格は上振れします。
また、人気犬種であるため、稀に保護犬として新しい飼い主を待っているケースもあります。そうした保護施設から里親となる場合は、引き渡しまでに掛かった診療費(主に予防接種代・避妊代金)をお支払いするケースもあります。

ミニチュア・シュナウザーの容姿の特長

体型は体高が体調と同じスクエア型のがっしりとした体格で、オスとメスどちらも体高30cm~35cm、体重はオスとメスどちらも4.5kg~13kgです。
仙人にも見えるような眉毛やふさふさのあごひげが大きな特徴となっています。
被毛はトップコートとアンダーコートを持つダブルコートが特徴です。
トップコートは非常に硬い毛質でごわごわとしていますが、アンダーコートは反対に柔らかい毛質になっています。
ソルト・アンド・ペッパー、ブラック、ブラック・アンド・シルバー、ホワイトの4種類がありますが、一番多い経路はソルト・アンド・ペッパーです。

ミニチュア・シュナウザーの性格の特長

ミニチュア・シュナウザーは非常に慎重な性格であり、オーナーに対する忠誠心の強く非常に利口で従順です。
やはりかつてネズミ退治として活躍していた経験からも賢く忠実な性格が残っています。
しつけをしっかりすることでしっかりとオーナーの言うことに従います。
また、犬らしくとても好奇心旺盛で、元気で運動が大好きな犬種とされており、明るい性格でもあるので、一緒にいるオーナーさんもきっと元気を貰うことができるでしょう。
人見知りすることもなく、人が好きで甘えん坊な面もあるためお子様がいるご家庭での飼育もおすすめです。
また基本的に明るく穏やかな性格を持っていますから、別の犬種との多頭飼いも余程相性が悪くない限りはうまくやっていけるでしょう。
ただ、とても警戒心が強いので、無駄吠えが目立つこともあります。
番犬としては最高ですので、普段お仕事されていて、自分の留守が心配という方も安心して飼うことができます。

ミニチュア・シュナウザーのかかり易い病気

ミニチュア・シュナウザーは肥満になりやすく、また高脂血症が原因である病にかかりやすい傾向にあり、胆石症、急性膵炎にかかりやすいと言われています。
このほかにも白内障や尿路結石症になりやすいですので、水晶体が白濁していないかなど診てあげましょう。

①高脂血症

高脂血症は、無症状のままで発症していることが多いミニチュアシュナウザーに好発する病気です。動物病院で定期的な健康診断で見つかる場合や、他の病気や怪我での血液検査などではじめて見つかることがほとんどです。
原因としては、先天性の代謝異常などの原発性の場合、他の病気(内分泌疾患、膵炎、糖尿病など)が引き金となっている続発性の2つがあり、残念ならが根治できる治療法は確立されていません。
高脂血症で症状が出る場合の主な異常としては、食欲低下、下痢、嘔吐、腹痛、発作、ブドウ膜炎、膵炎などが現れます。

②胆石症

胆石症は、胆嚢内に胆石が作られる病気です。高脂血症同様に無症状のことも多いことが特徴です。
胆石が、胆汁の通り道である胆管に詰まったり、感染が起こったりすると、食欲不振、嘔吐、腹痛、黄疸などの症状が見られるようになります。

③急性膵炎

急性膵炎は、脂質代謝異常の犬や高脂肪食の摂取、胆のう疾患、クッシング症候群、糖尿病、甲状腺機能低下症、高カルシウム血症を持病に持つ犬に発症しやすいと言われており、ミニチュアシュナウザーも好発犬種です。
初期症状としては、嘔吐から始まり、腹部(右上腹部)付近の痛み、黒色の下痢がおき症状が進行していきます。重症化すると多臓器不全や血液凝固異常がおき、命に関わるような状態となります。
一方で、肥満にならないように高脂肪のフードやおやつを避けることで、予防となり、早期発見早期治療ができれば回復する可能性がある病気です。

④白内障

シュナウザーが眼疾患多い犬種で、老年性の白内障以外に、若年性の白内障が発症する犬種でもあります。生まれて①ヶ月程度はどんな犬種でも眼が白濁していることはありえますが、成長とともにきれいな瞳になっていきます。一方で生後半年を過ぎても眼の白濁が改善されない場合は、若年性の白内障の可能性があります。
老年性・若年性ともに予防はできませんので、早期発見早期治療で、進行を遅らせることが大切です。

⑤尿路結石症

一般的にはストラバイト尿石症とシュウ酸カルシウム尿石症が尿路結石症で多い種類ですが、シュナウザーの雄においては、シュウ酸顔多く、シュウ酸カルシウムの結石は内科的な投薬で溶かすことができず、外科手術による摘出しかありません。
予防用のフードなどを早いうちから食べる、定期的に健康診断で尿検査を受けるなどをして、罹患しないように務めることが大切です。

洞不全症候群

膀胱で作られた結石が尿道を塞ぐことにより、尿の出が悪くなる病気です。遺伝的に尿の量が少ないミニチュアシュナウザーがなりやすい病気のひとつとされています。
シュウ酸カルシウム結石ができやすい犬種であるミニチュアシュナウザーでは日頃からまず結石ができないように注意が必要です。

年齢ごとの飼育についての注意点

ミニチュア・シュナウザーは高い順応力を持っているので、どのような環境でも苦に感じることはありません。
賃貸の生活でも近所の散歩程度でも構いませんし、大きな邸宅の庭で走り回る生活でも暮らす環境に順応していきます。
ただ、活発な犬ですので毎日ある程度の運動、散歩は行うようにしましょう。
また、小さな頃から慣れていないとほかの犬に対して大胆な行動をとるケースがありますので、子犬の頃から別の犬にも触れさせるようにしておくなど慣れておく必要があります。
とても陽気な性格で人が大好きなので、家族と同様にリビングでくつろぐことやお出かけするのも一緒であることを好みます。
できるだけ寂しい思いをさせないようにすると良いでしょう。
ダブルコートで毛が多いので、コーミングは週1、2回、トリミングやグリッピングも2、3ヶ月に1回は行うようにするのが良いです。

子犬期

コミュニケーション能力が高く、賢い犬種です。賢いがゆえに、しつけや他の犬との交流などの社会化を行っておかないと、人間や犬に対して挑戦的な態度をとるなど問題犬になってしまうことがあります。
また、環境適応能力も高いので、集合住宅でも一戸建てでも問題ありませんが、子犬期はとくに活発に活動しますので、一定の運動量を確保することが必要になります。
飼育している地域にもよりますが、垂れ耳のため蒸れやすく抵抗力の弱い子犬ではかかりやすく、皮膚炎も同様に罹患しやすいでしょう。ブラッシングの際にこまめ耳・皮膚のチェックしたりすることで予防しましょう。誤飲や誤食は子犬であれば犬種を問わず起こりうるので、口に入るサイズのものは目につかない場所におきましょう。また、遺伝的な要素で、生後半年たっても眼が白濁している事があり、その場合は若年性白内障の可能性があります。遺伝的疾患のため、防ぎようがないため、購入の際によく血統を確認するなどしか方法はありません。

注意すべき病気・ケガ

  • 誤飲
  • 外耳炎
  • 若年性白内障

成犬期

極端に甘やかす、しつけをしないなどでなければ、成犬になる頃には、本来ミニチュアシュナウザーがもつフレンドリーさで家族の話題の中心になっていることでしょう。
子犬とはちがい成犬になると、肥満体になりやすい犬種ですのできちんとした運動時間の確保・フードの管理が必要です。

注意すべき病気・ケガ

  • 尿路結石症
  • 高脂血症
  • 急性膵炎

老犬期

元気さやフレンドリーさが特徴のミニチュアシュナウザーですが、年齢とともに運動量は減ります。さらに加齢とともに寝ている時間が長くなったりします。
12歳~15歳程度が寿命といわれていますので、個体差はありますが10歳を超えると耳が遠いなど老いが見えてきます。
老齢になると、白内障や尿路結石などもともとなりやすい病気への罹患が増えますので、目の白濁や、おしっこの調子などをこまめにチェックすることが大切です。
また洞不全症候群と呼ばれる心臓疾患に関しては、高齢のシュナウザーは好発犬種とされているため、定期的な健康診断での心音チェックはかかせません。

注意すべき病気・ケガ

  • 白内障
  • 洞不全症候群
  • 尿路結石症

ミニチュア・シュナウザーがペット保険に加入する場合の注意点・ポイント

ミニチュアシュナウザーのペット保険を検討する場合、犬種独特の鳴りやすい病気はなにか?何歳頃かかりやすいのかを把握すし比較検討することが大切です。

①子犬で加入することが重要

ミニチュアシュナウザーにも若年性の遺伝性疾患や先天性疾患があります。こうした疾病は、可能性があるからと言っていつ発症するかわからず、発症しない個体もたくさんいます。ただ不安に感じる方は、できる限り早めに加入を検討するのがよいでしょう。
というのも、遺伝性疾患や先天性疾患発症後の場合は、加入できるペット保険はかなり限られます。加入したとしても罹患している疾病やそれに関連する症状等も支払い対象外となるためです。
ミニチュアシュナウザーは純血種ですので、たいていの場合、ペットショップ或いはブリーダーから迎え入れる形ですので、そこで進められる保険と合わせて事前にいくつかのペット保険を比較しておくとよいでしょう。

②尿路結石症は支払対象になるのか?

ミニチュアシュナウザーが罹患しやすい病気というのはいくつかありますが、尿路結石症は、様々な年齢で起こり、慢性化する可能性の高い疾病です。
すでに罹患してしまった場合は、補償対象にはならず、場合によってはそもそも補償対象外になっているケースもあります。
ですので、尿路結石症が支払対象なのかは重要です。

③限度日数は継続時にクリアになるのか、免責になるのか

慢性になりやすい疾患などが仮に対象になっても、保険それぞれに設定されている限度日数を超えると、支払い対象外になる、或いは特定疾病、特定部位不担保となり、継続年度から支払い対象から外されるケースがあります。
後悔が起きないように、そうしたことが起こりうるのか各保険会社に確認する必要があります。

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