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そもそも、フェレットはイタチと似ていて、2000年も前から人間のためにネズミ捕りなどでも活躍していた動物です。
フェレットの中でもマーシャルフェレットは噛み癖もなく、初心者でも飼いやすいペットとして日本でも人気を呼んでいます。
マーシャルフェレットは、1939年にアメリカニューヨーク州北部で生まれたマーシャル社のブランドフェレットであり、人に好かれるフェレットになるように、性格が温和で小柄な個体を選んで集め繁殖を行い、以降80年以上の長い歴史を持っているのです。
その寿命は、約6年~10年とされています。
販売価格の相場は7万円~8万円で、ある程度成長した後に海外から輸入販売される仕組みです。
ちなみに、ペット用のフェレットは避妊去勢手術がすでに成されているため、繁殖はしません。
マーシャルフェレットの体重は約0.8kg~1.5kgで、特徴としてほかのフェレットよりも細めでスラリとした細長い体をしています。
鼻に向かって細くなる顔もマーシャルフェレットならではです。
ぽっちゃりよりスリムなフェレット好みの人に人気の容姿といえるでしょう。
メスよりもオスのほうが、やや丸顔です。
成長するとオスで体長35cm~40cm、体重は1,000g~1,800g、メスで30cm~35cmで700g~1,000gほどです。
マーシャルフェレットは、耳に2つの入れ墨、そして背中にマイクロチップが埋め込まれています。
これらは、避妊去勢手術と臭腺除去手術を完了している証拠になります。
離乳期が過ぎるまではマーシャル社の専門スタッフの元で育てられ、輸入する際には安全のために臭腺除去と避妊・去勢を必ず行わなければなりません。
この際に耳の入れ墨と背中へのマイクロチップの埋め込みが成されるのです。
マーシャルフェレットは、何種類かのカラーバリエーションもあります。
アルビノ系は、体がホワイトで目が赤いフェレットです。
体はホワイト系で目が黒いのは、ホワイトファーブラックアイと呼ばれています。
さらに、肩から前足部分に濃い色が入っており、首の周囲がホワイトがパンダと呼ばれる種類です。
マーシャルフェレットは人に好かるように温和な性格に改良されたフェレットです。
フェレットで問題になる噛み癖もありませんが、赤ちゃんのうちは甘噛みをするでしょう。
仲間同士じゃれ合って遊ぶのが好きで、飼い主の手を仲間と勘違いすることもあります。
甘噛みなので、そんなに心配する痛みではありません。
赤ちゃんのうちの甘噛みやじゃれ合いは、おっぱいを探す行動でもあるのです。
また1日に20時間ほど寝ることもあるくらい寝ることが好きで、大人しいのでお留守番も得意です。
フェレットは活動的で遊ぶのが好きな子が多いですが、マーシャルフェレットはその中でもおっとりしていて人にも慣れやすい性格といえます。
愛くるしい姿と性格が人気のペットです。
リードを付けてお散歩にも行くことができます。
マーシャルフェレットを飼うにあたって注意すべき病気は、ジステンパーとインスリノーマ、そのほかにリンパ腫などが挙げられます。
ジステンパーに関しては、犬と同様に予防注射を打つ必要があるのです。
幼児期には2ヶ月と3ヶ月目の2回、さらにその後は年1回注射します。
インスリノーマは膵臓のB細胞が腫瘍化する病気で、フラフラする場合やボウッとする症状が続くようならインスリノーマが疑われます。
低血糖に気を付けなければなりません。
食欲が落ちて体重減になったり元気がなくなったりした場合は、リンパ腫かもしれないので早めに獣医に診てもらいましょう。
そのほかに、耳ダニにもかかりやすいので定期的な耳掃除をして予防したいものです。
メスのフェレットは、腎腫瘍にも要注意です。
腎腫瘍になると、外陰部が腫れておしっこが出にくくなるなどの症状が見られます。
マーシャルフェレットを飼育するうえで、健康や食事に関しての注意点は以下になります。
マーシャルフェレットは頭も良くて丈夫であり、飼育しやすい小動物といえるでしょう。
しかしながら家の中でも、放し飼いではなくケージ内で飼うようにしたいものです。
放し飼いにすると、何かしらの異物を飲み込んでしまう異物誤飲の危険があります。
また高いところに登って落ちたり、狭い隙間から出られなくなったりして危ないです。
放すときは必ず、飼い主の監視の下で行うようにしましょう。
冬場はケージの底面にパネルヒーターを付けて、寒さを予防してあげます。
夏に関しては、人間が不快に感じないくらいの温度を保てば問題ありません。
また食事に関しては、本来は小動物などを食べる肉食性の動物です。
植物性繊維や植物性たんぱく質のものは、消化が難しいので控えなければなりません。
ペットとして飼う場合は、フェレット専用フードを与えるのが安心です。
しかしながらマーシャルフェレットは、普段食べているメーカー以外のフードはなかなか食べない傾向にあります。
時として、フェレットバイトという栄養剤を与えると良いでしょう。
ケアとして、爪切りはフェレット専用爪切りで定期的にケアします。
人間用の爪切りでは、フェレットの爪が縦に割れてしまう可能性が高いので要注意です。
耳掃除もこまめに、ローションでケアしてあげることが大切です。
2020年7月時点でフェレットの保険を取り扱っていて、ペットショップ以外で加入できるのは損害保険会社のアニコム損保(どうぶつ健保ふぁみりぃ)と少額短期保険会社のSBIプリズム少額短期保険(旧日本アニマル倶楽部(プリズムコール®))の2社のみとなっております。
また、ペットショップでの購入時に加入可能な保険にはアイペット損保「うちの子キュート」という鳥を含めたエキゾチックアニマル専用の保険もあります。
フェレット全般に言えることですが、3~5歳の中高齢期にインスリノーマ、副腎腫瘍・リンパ腫の3大疾病に罹患することが多く、一度発症すると、完治が難しい病気で加入自体もむずかしくなります。
ですので加入するのであれば、早いほうがいいでしょう。
マーシャルフェレットもほかのフェレットと同じように誤飲誤食が多く、最悪死に至る事故です。ペット保険会社によって対象、対象外がありますので、よく確認し加入することをお勧めします。
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