ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのペット保険

Pocket

 

目次

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとは

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークとは、イングランドの牧畜犬として活躍していた犬種で、名前の由来はウェールズのペンブロークシャーにいたことと言われています。短足胴長のスウェーディッシュ・ヴァルファントという犬種が祖先とされ、イングランドでスピッツなどとの交配が行われ今の姿になっていきました。
現在では、中型の愛玩犬として広く認知されており、特にイギリス王室のエリザベス2世は寵愛しており、多くのコーギーたちが宮殿に住んでいます。
日本でも人気犬種で、中型犬の中では1・2を争うほど人気の犬種です。

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの容姿

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは短足で胴長が最大の特徴で、面長で立耳、被毛はダブルコートという容姿です。
アンダーコートは非常に密集しており、喚毛期は抜け毛があるので、容姿を清潔に保つためにもブラッシングは週に2~3回以上は行いましょう。
毛色はレッド、セーブル、フォーン、ブラック・アンド・タンに限られています。
尾については生まれた段階で断尾することが多く、「犬種らしさ(犬種標準)」を維持するという意味でウェルシュ・コーギー・ペンブロークの断尾は行われています。ショーに出さないのであれば、断尾が絶対ではありません。こうした断尾は現在では、動物愛護の観点から議論のある部分です。

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの性格

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは牧畜犬だった歴史があり、活発で遊び好き、賢く、飼い主に対しては従順です。
一方で、しっかりとした躾をしておかないと、コントロールが効かないといった面もあります。
例えば、牛や羊などの家畜の足首に噛みついたり、吠えたりすることで、家畜の群れを誘導することを仕事としていましたので、愛玩犬として飼育している一般宅では必要のないこの習性が出てしまうこともしばしばあります。
中型犬としては小さく室内でも飼育しやすいのですが、躾に自信がない方や、初心者にはあまり向かない犬種です

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークのかかりやすい病気

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、椎間板ヘルニアの好発犬種として知られています。そのほかにも、変性性脊髄症、進行性網膜萎縮症、皮膚無力症(エーレルス・ダンロー症候群)・皮膚筋炎、
てんかん、皮膚炎、尿石症、関節疾患などが罹患しやすい病気です。

椎間板ヘルニア

ダックスフンドも好発犬種として知られていますが、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークも好発犬種です。二つの犬種が好発である理由は同じで、胴長短足の為腰に負担がかかりやすいという特徴がある為です。
犬の椎間板ヘルニアも人間の椎間板ヘルニアとメカニズムは同じで、脊椎の中でクッションの役割をする椎間板に事故やケガ、或いは体重増加により負荷がかかって損傷してしまい、椎間板内部の髄核が飛び出してしまう状態を指します。飛び出た髄核が脊髄などを圧迫し、犬に麻痺や強い痛みを生み出します。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、本来運動が好きな犬種ですが、散歩に行きたがらなくなった、腰がフラフラするなどの症状が初期症状としてあり、異常を感じたら獣医師に相談しましょう。
椎間板ヘルニアは、一度発症してしまうと手術を行っても再発の恐れもあり、完治が難しく、長期にわたる治療が必要となります。
そのため罹患しないように、予防を心がけることが最も大切と言えます。
椎間板ヘルニアの原因としては、事故などによるけがよりも肥満による腰への負担による発症が多く、食欲旺盛な犬種のため食事のコントロールをうまくおこなわないと低年齢でも罹患する恐れがあります。

変性性脊髄症

変性性脊髄症(Degenerative Myelopathy:DM)は、ジャーマン・シェパードに多い病気として知られていた病気ですが、近年はウェルシュ・コーギー・ペンブロークに多発しています。
残念ながら完治するための治療法はなく高齢(10歳くらい)になってから罹患することがあります。ゆっくりと進行していく疾患で、椎間板ヘルニアに似た症状で気が付きづらい反面、発症すると、初期症状として足・腰がフラフラし足がもつれ、後足の麻痺、排尿・排便機能の低下、呼吸障害などを引き起こし3年ほどで亡くなることがある恐ろしい病気です。
変性性脊髄症は、原因不明の疾患ですが2008年のミズーリ大学の研究グループによりDMの原因と考えられる遺伝子変異(スーパーオキシドジスムターゼ1(SOD1)というタンパク質をコードする遺伝子)が見つかりました。
理学療法など有効な治療法が見つかり始めています。

 

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの年齢ごとの飼育についての注意点

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは現在では愛玩犬として広く飼育されていますが、牧畜犬にルーツを持つ犬です。健康維持には、一定の運動量が必要で、運動不足になると太り、椎間板ヘルニアに罹患しやすくなりますので、注意しましょう。
以下では、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークについての年齢ごとの飼育についての注意点の詳細を紹介しています。

 

子犬期

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの子犬期は、好奇心旺盛で、運動量も豊富です。散歩も含めたっぷり遊んで上げる必要がありますが、ドックランなど家族以外の他の犬とのふれあいは慎重に行った方が良いケースもあります。転倒で骨折や外傷性の椎間板ヘルニアを起こすこともあり、勝気な性格な子も多い犬種なので、喧嘩になって相手にケガを負わせてしまうこともあります。その他屋内では、好奇心からいろいろなものを口にいれしまい、誤って食べてしまうなどの誤飲誤食も良く起こりますので、口に入りやすいものには注意しましょう。
お手入れについては、ダブルコートの被毛は蒸れやすく、皮膚病などにもかかることがある為、ブラッシングは必須で、散歩後、最低でも週2~3回できれば、毎回かけて上げると良いでしょう。
防ぎようはありませんが、てんかんの症状が出る可能性があるのも子犬期です。発症してしまった場合は、薬で抑制していきましょう。

 

注意すべき病気ケガ

椎間板ヘルニア
てんかん
誤飲誤食
皮膚病
 

成犬期

成犬期でも、飼い主のリードをぐいぐい引っ張ってしまうほど元気な子も多く、落ち着きが出るまでに時間がかかる子もいます。一方で、賢い犬種なので、しっかりとした躾を行えば、飼主の指示をよく聞くようになり、見違えるようになります。
健康面で特に注意したいのは肥満にならないようにすることです。子犬期同様に一定の運動量は必要で、一日一時間程度の散歩が必要です。
肥満から椎間板ヘルニアの発症をしたり、関節を痛めたり、人間と同じように、循環器系疾患や内臓疾患を起こすこともありますので、適度な運動と管理された食事を行い、おやつなどのあげすぎには注意しましょう。
 

注意すべき病気ケガ

皮膚病
椎間板ヘルニア
尿石症
 

老犬期

ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの老犬期では、変性性脊髄症への注意が必要となります。椎間板ヘルニアと初期症状は同じで、麻痺の症状がみられ、歩くのを嫌がったり、ふらついたりしていた場合は獣医師に相談しましょう。
元気な個体もいますが原則長時間の運動は不要ですので、運動不足にならない程度で無理をさせないようにしましょう。
その他は、他犬種でも老犬期になり易い、眼疾患や循環器疾患、関節疾患には注意が必要になります。
 

注意すべき病気ケガ

変性性脊髄症
白内障・緑内障
循環器系疾患

ウェルシュコーギー・ペンブロークがペット保険に加入する場合の注意点・ポイント

ウェルシュコーギー・ペンブロークがペット保険に加入する場合のポイントとしてあげられるのは以下です。

①椎間板ヘルニアが補償対象になるか?

すべてのウェルシュコーギーペンブロークに椎間板ヘルニアの罹患の可能性があります。そのため、補償対象になるか否かはこの犬種にとって重要です。
入院・通院・手術すべての治療が必要なため、ペット保険会社にとっても引き受けリスクの高い疾病ですので、補償対象外としているケースもあります。

②継続時に特定疾病不担保になるのか

例えば椎間板ヘルニアが補償対象になったとしても、保険を継続するタイミングで、次の年度から補償対象にならなくなってしまうケースがあります。
特定疾病不担保特約や特定部位不担保特約がある商品に関しては、補償対象から外れてしまうことがあります。
椎間板ヘルニアに限ったことではなく、長期の通院、入院が発生した場合この対象になる可能性があります。

慢性疾患や長期治療の可能性がある疾患の好発犬種は特定疾病不担保特約や特定部位不担保特約があるペット保険に加入する場合は免責になるリスクを理解しておく必要があります。

③限度日数は継続時にクリアになるのか、リセットされるか

通院・入院・手術に限度日数が設定されているペット保険は多くありますが、その日数の取り扱いは商品によって異なります。次年度になっても継続の治療が発生するような疾病は前の年の残り限度日数の中でしか対応ができない場合があります。完治するようなものであれば、この限りではないケースが多いのですが、継続時の慢性疾患や継続治療が発生した疾病やケガの取り扱いについては確認をされたほうがよいでしょう。

犬の保険のTOPに戻る >

ページトップ