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サモエドとは、ロシア原産の犬種の大型犬で、典型的なスピッツ系の体系からシベリアン・スピッツと呼ばれることもあります。
シベリア、ロシア・ネネツ自治管区のサモエド族がトナカイの護衛とソリ犬として使用していた犬が始まりで、3000年程度の歴史があるといわれている原始犬に近い犬種です。サモエドという純血種として繁殖が始まったのは20世紀初頭のイギリス人繁殖家が始まりとされており、広く一般に知られるようになったのはごく最近のことと言えます。
日本では朝のテレビに出演し一時人気となったが、声帯除去の問題や、自動車内で暑さ(熱中症)で死亡したなどのスキャンダルがありネットなどの批判が起こったというのが記憶に新しいところです。
原産がロシアかつ狩猟犬という背景もあり、東北や北海道を除く日本の気候には合わず、マンションなどの集合住宅での飼育も難しいため、飼育頭数は少ない傾向にあり、2019年度のジャパンケネル倶楽部の犬種別犬籍登録頭数では50位(165頭)となっています。
ちなみに日本原産の日本スピッツは、サモエドを品種改良して誕生した犬種と言われています。
純白の美しい被毛が特徴で、典型的なスピッツ系の体系の大型犬です。毛色は、純白、白以外に多少バリエーションがありビスケット、クリームも存在します。
体高
オス:54-60cm
メス:50~56cm
体重
オス:20-30kg
メス:15~20kg
元々ソリを引いていたこともあり極寒に耐えるための皮下脂肪、豊富な体毛を持ち、優れた耐寒性と強靭な体力・持久力を持つ犬種です。柔らかく豊かな体毛は室内では暖房替わりになるほど温かいものです。
しっかりと立ち上がったやや短い耳、適度な長さの鼻筋、微笑んでいるかのような黒目の顔立ちが魅力です。また、いつも笑っているような口元をサモエドスマイルと呼ばれています。
サモエドの性格の特長は、適度の警戒心を有しますが、実は狩猟本能はあまり残っていないといわれ、決して攻撃的ではありません。むしろ性格は非常に社交的で、番犬には適さないといわれています。
3000年ともいわれる長い間シベリアでサモエド族というひとつの民族と過酷な生活環境の中で長期にわたって共に生活していった結果、他の犬以上に人に慣れ、信頼関係が育まれたからだといわれています。
穏やかな性格だけでなく、ソリや狩猟の指示を実行できるだけの知能を持っています。
日本でサモエドを飼育する場合、たとえ北海道であっても夏の湿気はダブルコートで長毛種のサモエドには厳しく、皮膚炎を罹患するケースがおおく、サマーカットなどを行った場合でも逆に日光などで肌を傷つけてしまうこともあります。そもそもカットされることが前提の犬種ではない為、サマーカットはおすすめできません。被毛には、直射日光から皮膚を守る役割もある為、安易にカットするのはお勧めできません。
出来る限り涼しい環境にしてあげることはもちろんですが、それでも皮膚炎になることはあり、皮膚炎の治療は、主に通院と薬用のシャンプーや投薬治療が行われます。
その為、サモエドのペット保険を検討する際は通院補償の有無は重要なポイントになります。
また、同じ通院補償があるペット保険でも以下のように、3つ注意点があります。
・免責が設定されている
・使った日数が継続時にリセットされず、限度日数までしか補償さない
・継続時に次年度から補償されなくなく場合がある(特定疾病・特定部位不担保特約)
こうした点を念頭におきサモエドの通院付きペット保険は検討・比較すると良いでしょう。
サモエドにも股関節形成不全など遺伝性・先天性を疑われる疾患はあります。こうした遺伝性疾患、先天性疾患は、ペット保険での補償は対象外とされる場合が多く、健康体であることが加入基準となっている保険会社がほとんどで、罹患している状態では、加入を断られる可能性が高いようです。
ただ、一部の、ペット保険会社では、加入以後の発症であれば、補償対象となることもあるようです。
万が一、遺伝性疾患、先天性疾患を発症した場合のことが不安であるならば、対象になる保険会社を検討してみましょう。
対象か否かは個別機になる保険会社に確認をお願いします。
サモエドがかかりやすいと言われる病気の中には、心疾患や腎疾患もあります。ペット保険会社によっては、補償対象外になっていることもあり、対象か否かの確認が必要になります。
こうした循環器や内臓疾患の治療は手術や入院を伴う治療が必要な場合が多く、治療費は非常に高額になり、手術・入院が対象になるかということと共に、補償金額は十分かという部分を比較する必要があります。
ペット保険の保険料は、犬種によって違いがあることがほとんどです。猫ではほとんど保険料の違いはありませんが、犬の場合は身体の大きさに個体差ありますので、身体の大きさが違うということは、投薬する量が違う為、診療費が異なります。もちろん大型犬になると1匹に対し複数の看護師がつくこともつくこともある為動物病院としてもコストがかかるので、それが診療費に跳ね返ります。ですから保険料も小型犬と比較すると高額になるのです。
フルカバータイプのペット保険50%プランで比較してみました。
ペット保険会社 | チワワ | サモエド |
---|---|---|
アニコム | 2,340円(25,510円) | 2,780円(30,370円) |
アイペット | 2,300円(26,820円) | 3,550円(41,340円) |
アクサ(WEB割270円適応) | 1,580円(18,960円) | 2,170円(26,040円) |
FPC | 1,590円(16,950円) | 1,590円(16,950円) |
PS保険 | 1,450円(16,740円) | 1,740円(20,030円) |
大型犬にカテゴライズされるサモエドは、どこのペット保険会社でも保険料は高くなります。一方で、補償の重点をどこに置くのかを決めると保険料の節約につながります。
補償を絞る場合の考え方は以下の3つです。
①利用頻度の高そうな通院のみに絞る
②万が一の高額の入院手術のみに絞る
③免責や継続時リセットされないといったデメリットはあっても、フルカバー型にする
特に保険料は気にならないという方は、アニコム・アイペットなどのフルカバーで、動物病院での支払いが簡単なタイプのペット保険を選ぶと良いでしょう。
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