ロシアンブルーのペット保険

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ロシアンブルーとは

ロシアンブルーはその名前の通り、ロシアのアルハンゲリスク港に住んでいたブルーの被毛(猫の場合、グレーの被毛を指す)の猫が祖先と言われていますが、実際の出自は定かではありません。1880年ごろから英国に入りキャットショーに出るなどし、ロシア皇帝やイングランドのビクトリア女王に愛された猫と言われています。
元々はロシアンブルーという名前ではなく、1880年代はアルハンゲルキャット(英名 アークエンジェルキャット)、1912年にフォーリンブルー(外国の青猫)という名で独立した猫種となった歴史があります。
また、ロシアンブルーは、人気の猫でしたが、第二次大戦で数が激減したため、イギリスやアメリカでブリティッシュ・ブルーとシャムネコとの交配で頭数の回復をした背景から現在では原産国がロシアではなく、イギリスとされることもあります。
その後も様々な交配で美しさが追及されており近年、ブラック、ホワイトなどのブルー以外の被毛の色、ネベロング(長毛のロシアンブルー)と呼ばれるロシアンブルーから派生する猫種が登場してきていますが、ロシアンブルーという猫種としては認可されていません。

ロシアンブルーの容姿

ロシアンブルーという猫種の容姿の特徴は、尻尾は長く、手足は引き締まり、細い体に無駄のない筋肉をまとったフォーリン・タイプの体形で、耳は先がとがり、ブルーの被毛とラウンド状の大きなエメラルドグリーンというのが純血種として認められる基本的な基準です。
被毛については、短毛のダブルコートで毛質は非常に細く、なめらかで、ブルーの毛1本1本が「ティッピング」と呼ばれる数色の色の帯を持ち、光の加減によって銀色に輝き非常に美しく映えます。アンダーコートは密生しており、寒さに強い猫種です。また、ラウンド状の大きなエメラルドグリーンがロシアンブルーの特徴ですが、実は仔猫では、この特徴はありません。ぼんやりとした青色(キトンブルー)をしており、目の色が変化するのにも個体差があり、2歳になってやっとエメラルドグリーンに変化するといったケースもあります。
その他には、コブラ・ヘッドと呼ばれる頭をすっと持ち上げたような首の姿勢をし、「ロシアン・スマイル」と呼ばれる微笑みを浮かべたような口元が特徴として上げられます。

ロシアンブルーの性格

ロシアンブルーの性格は一言でいうと、忠犬(とくに日本犬)のような性格です。信頼を置いた相手には献身的で忠実ですが、シャイで神経質な性格なため、たとえ家族でも好まない相手には、寄り付きません。
好まない相手というのは、急に大声を上げる、やたらと干渉しようとするなど一般的に猫に嫌われるタイプの行動をとる人間で、犬などの他の動物との折り合いも良いほうではありませんので異種の多頭飼いはあまりおすすめできません。近年こうした気難しい性格は、個体ごとに差はありますが、ブリーダーの努力によって改善傾向にあるともいわれています。
また、性格的に気難しい部分はあるものの、あまり鳴かない静かな猫として知られており、「ボイスレス・キャット」という別名でも呼ばれ集合住宅で飼育しても鳴き声で迷惑をかけることもありませんので猫に対しての環境を整えれば、飼いやすい猫といえます。
ただ全く静かで動かないのかといえば、実は遊び好きで運動量も多いという側面をもち、飼い主に遊びをねだることもあります。こうした二面性が猫好きに支持されており、ロシアンブルーの魅力の一つともいえます。

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ロシアンブルーのかかり易い病気

体臭や口臭もほとんどなく、毛並み等のケアにも一般的なブラッシングなどでOKでさほど手がかからず、純血種でありながら遺伝性疾患も非常に少なく、飼いやすい猫種のうちの一つと言えるロシアンブルーですが、神経質な性格もあり、ストレスから体調を崩すこともあります。
その他尿路疾患や腎臓疾患など一般的に気を付けるべき猫の病気にはかかることもありますので、食事や運動などの日頃の体調管理は必ずしましょう。

尿路結石症(尿石症)

尿路結石症(尿石症)は、猫下部尿路疾患(FLUTD)の代表的な病気の一つで、1〜3歳のごく若い年齢から発症しますので生涯にわたって注意が必要です。
猫の病気の約半数は泌尿器系疾患と言われており、約5頭に1頭が膀胱炎・尿石症を発症したという報告もあります。ロシアンブルーも他猫種同様この疾患については、罹患する可能性が高いといえます。
下腹部を何度も舐めたり気にする、トイレに何度も出入りするなどの行動をし、トイレ砂やシートに血尿が見受けられたら、尿路結石症(尿石症)の疑いがあります。
何らかの原因で腎臓や尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石が形成され、形成された結石が膀胱や尿道を傷つけたり、尿道に詰まったりしますので非常に痛みを感じるため、普段温厚な猫でもナーバスになることもあります。結石の大きさは砂粒くらいの小さなものから、数cmとなり、大きさや成分によって治療法が変わります。

糖尿病

糖尿病とは、血糖値(血液中のグルコース=糖)が常時病的に高く、糖を体が吸収できなくなり様々な症状・障害を引き起こす慢性疾患で人間だけでなく猫も罹患します。
糖尿病には「インスリン依存性糖尿病(Ⅰ型糖尿病)」「インスリン非依存性糖尿病(Ⅱ型糖尿病)」の2つの種類がありますが後者のインスリン非依存性糖尿病(Ⅱ型糖尿病)が猫には圧倒的に多く、中齢〜高齢で発症しやすく、オス猫、肥満猫でも発症が多い傾向があります。
初期症状として、頻尿(頻繁に尿をする)、多食にもかかわらず太らない・痩せてきた等があり、重症化すると、高頻度の嘔吐・下痢、食欲不振、痩せる、元気消失、黄疸(白目、口腔粘膜が黄色くなる)、膀胱炎などの感染症を繰り返し治りにくいという症状がみられます。
治療の中心は、インスリンの投与と食事療法になりますが、獣医師が猫の状態・症状(食欲・元気・体重・血糖値)を把握して、飼い主さんの希望、飼い主さんが積極的に介護できるか、治療反応から総合的に治療計画をたてていきます。

また、猫全体に言える身体的特徴として、興奮していると正常な猫でも血糖値が一時的に高くなることがあります。(ストレス性高血糖)

猫はストレスを感じやすく、診察や検査のストレスでストレス性高血糖を起こしやすい動物ですので、1回の検査で高血糖・尿糖がみられたからといって糖尿病とは限りません。とくにロシアンブルーのような神経質な猫の場合は慎重に判断することが必要です。

腎不全

本来尿を作る働きをしている腎臓が障害を受け、老廃物の排出が正常に行われなくなり、腎臓の働きが75%以下に低下してしまうと「腎不全」と呼ばれるようになります

腎不全には、急性腎不全と慢性腎不全の2種類があります。

急性腎不全
短期間(数時間から数日の間)に急激に腎臓の機能が低下し、体内の水分状態を正常に保てなくなる状態を指します。
原因が生じた場所によってさらに腎前性、腎性、腎後性の3つに分けられます。治療法は点滴と投薬となり、腎後性で尿道閉塞などが原因の場合は、点滴と併せて尿道の閉塞を解除する処置を行います。

慢性腎不全
慢性腎不全は様々な原因により徐々に腎臓の機能が低下していきます。老化もその原因の一つでありますので、高齢になるにつれて発症率が高くなります。機能が低下した腎臓は治ることはなく、次第に悪化していきます。
予防法は、腎不全を引き起こす病気を防ぐためのワクチン摂取、しっかりとした水分補給、ナトリウム摂取の制限が挙げられます。また、定期的に尿検査、血液検査を受けることで早期発見することも重要にな予防対策の一つです。

年齢ごとの飼育の注意点

ロシアンブルーは、短毛で健康、物静かで、現代の住環境にあった猫といえます。一方で、神経質な側面もあり、騒音や必要以上の干渉などストレスを掛けないように飼育をしていくことが最も重要です。
また、遊び好きな猫種なので、しっかり遊んでコミュニケーションを取り運動時間を確保してあげましょう。
以下では、ロシアンブルーの年齢ごとの飼育についての注意点の詳細を紹介しています。

 

子猫期

神経質な性格として知られるロシアンブルーですが、子猫の頃の運動量は他の猫と比較しても多く活発で、人間に遊びを要求することもしばしばです。高い所も好みますので、キャットタワーを用意するなどし上下運動できるような環境を用意しましょう。しっかりとした体と信頼関係を作るために、積極的に遊んであげることが大切です。
この時期に触れ合っていない人間や動物とは、その後信頼関係を持つことに時間がかかりますので、ご家族も含め積極的に飼育に関与してもらいましょう。
健康については、遺伝性疾患も少ない猫種なので、しっかりとした食事と運動をさせれば元気に成長していきます。皮膚炎などにもかかることは少ないですが、特徴でもあるブルーの被毛を美しく保つために日頃からブラッシングに慣らしておくと成猫以降の被毛の管理が楽になります。避妊・去勢については、交配の予定がないのであれば、発情が強いストレスになるので、適齢期になり次第行うのがよいでしょう。
 

注意すべき病気・ケガ

寄生虫症
誤飲誤食

 

成猫期

成猫になると、特長である神経質な側面がではじめ、はじめてみるお客さんが訪問してくると、隠れて出てこなくなるなど顕著になってきます。また、子猫と比べるとほとんど鳴くことも減ります。
ただ、物静かになっても、子猫の時と同じように遊ぶことは好きなので、定期的にコミュニケーションをとっていくことが大切です。急に遊びが減ったり甘えられなくなると、ストレスで体調を崩したり問題行動をとることもあります。
健康管理においては、物静か猫種のため、病気やケガの発見が遅れるケースも有ります。特に、尿路結石症(尿石症)やその他の猫下部尿路疾患(FLUTD)には他の猫同様かかりやすいので、食事の配慮やトイレのチェック以外にも小さな様子の変化に気づくようにし、早期発見・早期治療ができるように気配りが必要です。
 

注意すべき病気・ケガ

尿路結石症(尿石症)
猫下部尿路疾患(FLUTD)

 

老猫期

老猫期になると、物静かなロシアンブルーは運動量も減りますのでますます、物静かになります。成猫期同様に余計なストレスがかからないように配慮しましょう。
体調面では、健康なロシアンブルーでも老齢とともに、様々な病気・ケガになることがあり、ちょっとした不調のサインを見逃さないようにしましょう。
特に眼病(白内障)、猫下部尿路疾患(FLUTD)(膀胱炎、尿結石)や糖尿病、腎不全はシニアの猫が罹患しやすい病気になりますので、半年に1回以上は健康診断や定期健診を受けることをお勧めします。
 

注意すべき病気・ケガ

白内障
猫下部尿路疾患(FLUTD)(膀胱炎、尿結石)
糖尿病
腎不全

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