アメリカンショートヘアーは.開拓時代にメイフラワー号で新大陸のアメリカに上陸した猫の子孫といわれ、主にネズミやヘビなどを駆除するため飼育されていた猫種です。「ワーキングキャット」とも呼ばれています。
日本では、1980年代に紹介され、人懐っこくフレンドリーで、大きな瞳と表情豊さがある猫種として認知され人気の猫種となりました。
現在でも「アメショー」という呼び名で親しまれる日本で最もポピュラーな純血猫種といえます。
狩りを仕事としていた為、体格はしっかりしており筋肉質で、胴はやや短く手足は太い猫です。
体長は30cm〜60cmで平均体重は雄(オス)で4kg〜7kg、雌(メス)で3kg〜6kgで、他の猫種と比べるとやや大きめの猫といえます。
アメリカン・ショートヘアーの一番の特徴は、顔にある黒いアイラインで縁取りされた大きな瞳です。
被毛の色は、シルバー・クラシック・タビー(銀と黒)が日本では有名ですが、純血種として公認されている毛色は、実は、数十種類に及び、そのうちの数種類のみしか日本では見かけることはありません。
害獣のネズミや蛇などをハンティングするために飼育されていましたが、人間によくなつき、温和な性格だったため、子供の遊び相手もこなします。次第に害獣駆除の役割からペットとして広く飼育されるようになっていきました。
基本的な性格は、寛容で心優しい性格ですが、ネズミ・蛇狩りを仕事としていたため、活発で好奇心旺盛で、運動好きな猫種です。
アメリカン・ショートヘアーは、ケガや病気もなく体が強く健康で長生きをする猫種といわれています。
ただし、雄雌ともに太りやすい体質のため、肥満になってしまうと途端に健康状態が悪化します。糖尿病や体重増加による関節疾患にかかりやすくなります。
特に糖尿病は、一度罹患してしまうと、完治はしない病気ですので、体重管理には注意が必要です
肥満になり易い時期としては、他の猫と同じように避妊・去勢後です。ホルモンバランスの変化と避妊・去勢により活発ではなくなり、運動量の低下から顕著に太るケースが多くみうけられます。
糖尿病は、細胞が血中の糖分を吸収するはたらきをする「インスリン」というホルモンが、膵臓から分泌されなくなることで発生ます。残念ながら、完治することはありません。
猫の糖尿病は雄の発症が圧倒的におおく「インスリン非依存性糖尿病(Ⅱ型糖尿病)」が多い傾向にあるといわれています。
体重管理がきちんとなされている場合は、罹患することは少ないのですが、避妊、去勢を機に肥満体になり、年齢的には5歳から6歳ごろに多発します。
糖尿病の治療費の多くは、インスリン注射で、月3~4万円の費用がかかり、この注射を一生打ち続けなくてはいけませんので、ご家族にとっても大きな負担となります。
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)(PKD)は、遺伝性の疾患といわれ。アメリカン・ショートヘアーも好発品種としてあげられます。
症状としては、腎臓に3個以上の嚢胞(多発性嚢胞腎)が腎臓を圧迫する事により細胞・組織が壊死・減少してしまうことで最終的に腎不全を起こす疾患で命に関わる疾患です。
発症率は1000匹に1頭いわれており、治療を行っても完治は難しい病気です。
肥大型心筋症は、すべての猫種・年齢で発症する可能性がある心臓病で、特に老齢期に多い病気です。症状としては心臓の筋肉がどんどん厚くなっていく疾患です。
完治は難しく発症後は悪化を防ぐ対処療法が中心となります
治療薬も高額な部類にはいり、手術を行うことも珍しくなく、数十万以上の大きな治療費が必要となります。
アメリカンショートヘアーの平均寿命は13歳~17歳程度といわれ猫の中でも長寿の部類にはいります。ただし、前述の通り、太りやすい体質のため肥満化してしまうかどうかによって健康でいられる期間に違いがあります。
健康な日々を過ごすにはそれぞれの年代にあった日々の健康管理を行っていく必要性があります
迎え入れたばかりの場合、親から寄生虫感染をしているケースや、ペットショップやブリーダーの環境によっては、外耳炎などを罹患しているケースもあり、予防接種時の健康診断でよく確認しましょう。遺伝疾患の多発性嚢胞腎は子猫機に発生するので、少しでも様子がおかしければかかりつけの獣医師に相談しましょう。
活発で好奇心も旺盛ですので、子猫の時から室内でも元気よく遊びます。ケガなどは、あまりありませんが、いろいろなものに興味をもち口にいれてしまうので、誤飲・誤食に注意をしましょう。
大きな立ち耳で好発品種ではありませんが、外耳炎にならないように耳のチェックはしっかり行いましょう。
注意すべき病気・ケガ
寄生虫症
異物誤飲
多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)(PKD)
アメリカンショートヘアーの健康管理で気をつけなくてはならないのは、食事・体重管理です。一般的には10ヶ月〜1歳には避妊手術・去勢手術を行うケースが多く、肥満への警戒が必要です。。
体重の管理を怠り肥満になると、糖尿病、関節炎、心臓病など様々な疾患にかかり、健康寿命にも関わります。
無駄に甘やかさず、カロリーや量をきちんと管理し食事を与えましょう。
また、1歳~6歳が成猫期は、他の猫種同様、尿路結石症(ストラバイト結晶症)への注意が必要ですので、水を多く飲む、トイレに血尿がでるどのサインを見逃さないようにしましょう。
注意すべき病気・ケガ
尿路結石症(ストラバイト結晶症)
脂漏性皮膚炎
糖尿病
猫は一般的に7〜8歳くらいからは老猫期にはいります。老齢になると他の猫種同様に心臓疾患・関節炎になるリスクが高くなります。
とくに、肥満傾向のあるアメリカン・ショートヘアーについては食事の管理や、体調の様子をよく観察し、不調のサインを見逃さないようにしましょう。
その他には、老化により目の疾患や免疫低下による感染症にかかることもありますので、体調の変化に気を使ってあげましょう。
注意すべき病気・ケガ
心臓疾患(肥大型心筋症)
関節炎
白内障
猫は被毛の長さや毛色などの容姿のみの違いだけに見えますが、純血猫種によってはかかりやすい病気があり、ペット保険を選ぶ際は、猫種ごとに必要な補償を理解しておくことが重要です。
アメリカン・ショートヘアであれば、一般的には健康といわれていますが、猫のなり易い尿路結石症(ストラバイト結晶症)や腎臓疾患へは罹患することは多く、これらが補償対象であることと、長期の治療に対応できるか、高額の手術も補償されるのかなどが重要なポイントになります。こうした内容はペット保険会社のサイトや保険代理店サイトなどでも比較することはできますが、ペット保険に加入している方の実際の口コミは気になるところです。
以下のリンク先 ペット保険グッチョイス姉妹サイト「ペット保険小町」では、猫のペット保険の口コミについて掲載しています。
ペット保険加入の際のご参考になれば幸いです。
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