私たち人間は花粉やハウスダストや食べ物など、さまざまなアレルギーに悩むように、犬にもアレルギーが存在します。ここでは、犬のアレルギーの症状・原因・治療法・予防について詳しくまとめています。
目次
人間の場合と同様に、ペットのアレルギー発生率も増加しているようです。人間のアレルギーの症状が、くしゃみや喘息、さらに重い症状として呼吸困難などが起こるのに対して、ペットのアレルギーは主に皮膚炎として現れるのが特徴的です。その初期症状として痒みが発生し、引っ掻くことでさらに悪化します。犬アレルギーは主に、ノミアレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーの3つに分類されますが、複数のアレルギー性疾患に同時にかかる可能性もあります。
アレルギーはさまざまな犬で発症する疾病です。
人間と同じように様々なアレルゲンがアレルギー症状を引き起こすため、好発犬種は絞れません。
ただし、アトピー性皮膚炎に関しては、好発犬種が確認されています。
・ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア
・柴犬
・フレンチブル
・ブルドッグ
・シーズー
・ヨークシャー・テリア
・ゴールデン・レトリーバー
・ラブラドール・レトリーバー
・ボストン・テリア
・ミニチュア・シュナウザー
・ダルメシアン
・シャーペイ
全犬種
特定の好発犬種はなく、あらゆる犬種がなる可能性があります。
全犬種
特定の好発犬種はなく、あらゆる犬種がなる可能性があります。
犬種も発症のタイミングも年齢もさまざまです。
アレルギーに関しては、原則多くのペット保険会社で補償対象となるようです。
ペット保険会社により、補償対象となる場合がありますので、アレルギーの治療に備えたい方は以下をご参考ください。
一方で保険の対象になるか否かに関しては各商品で商品改定等があると変わってきます。
原則として、加入前にすでにアレルギーが発症してしまっている場合、どのペット保険会社でも対象とはなりません。
ただし、アレルギーは総称ですので、診断名が確定している場合、その診断名は対象外となりますが、加入後に発症した別のアレルギー系疾患であれば対象になる可能性もあります。
個別ペット保険会社により取り扱いが違いますので、お問い合わせをすることをおすすめします。
仮にすでにアレルギー症状での罹患したことがあった場合、ご契約時の告知書は、正確にご記入ください。告知に虚偽の申告をした場合は、告知義務違反となり、契約解除や悪質な場合は法的処置の対象となるケースもございますのでご注意ください。
過去にアレルギー症状の罹患歴がある場合、補償対象とならない場合もございますので、ご加入前に各保険会社にご確認ください。
アレルギー疾患については、繰り返し症状が出るため、完治というものが存在しませんのですでに罹患している場合は補償されない可能性が高いと考えるべきでしょう。
アレルギーは一度罹患すると、慢性化し、生涯付き合っていく疾病です。そのため、ペット保険の商品によっては、加入後・加入前の発症を問わず、補償対象外となっているケースもあります。
加入前にアレルギー症状がない、罹患していないことが前提で、補償対象となっている保険会社です。
個別事案及び、商品改定等で対象外になる可能性がございますので、気になる場合は保険会社へ個別ご確認ください。
アニコム損保
アイペット損保
アクサダイレクト
ペットメディカルサポート(PS保険)
FPC
日本ペット少額短期保険
結論としては、ペット保険に加入できる可能性はあります。
ただし、補償に関しての注意点にも記載しましたが、加入前に発症した疾病やケガについては対象外です。
アレルギー性の疾患は慢性化し、症状が重篤なケースもあり、そうした場合加入ができない(引受不可)となることがあります。
犬のアレルギー症状も人間に類似しています。何らかのアレルゲンへの接触による、目、耳、肛門や性器まわりへを含む全身の皮膚の痒み、発疹、くしゃみ、発熱、下痢などが挙げられます。
また食物アレルギーにみられるようなアナフィラキシーショックを起こすこともあります。
犬のアレルギーの原因(アレルゲン)は、空気中の花粉、カビ、イエダニ、動物のフケ(皮膚片または毛断片)などの物質が挙げられます。
ノミ性のアレルギーに関しては、当然ノミとその死骸やフンです。
また、犬の食物アレルギーのアレルゲンは多数ありますが、最も一般的なアレルゲンは、牛肉、乳製品、穀類(小麦、穀物、大豆)、鶏肉、卵です。これらの材料が、ドライフードやウェットフードに入っていると、
アレルギーを起こす可能性があります。
そのほかには、ワクチンに対してのアレルギー反応などもまれに見受けられます。
犬のアレルギーの治療の初手は、アレルゲンの特定が必要になります。
アレルゲンが何かわからなければ、治療できませんので、特定するための検査が必要になります。
皮膚層の中に少量のアレルゲンを注射し、一定時間内に赤みや膨らみの程度によりそのアレルゲンに対するアレルギー反応を判定します。
環境中や食物中にある40種類のアレルゲンに対する血清中のIgE抗体の濃度、または量を測定し、アレルゲンを特定します。
食物アレルギーのみに対応する検査で、リンパ球が過剰反応している食物中のアレルゲンを特定します。
皮膚炎を起こすリンパ球を血中から検出します。アレルギーの有無や抗炎症剤(ステロイドなど)の使用を判断する指標になります。
薬物治療、薬用シャンプー、薬用コンディショナーの利用などの抗掻痒療法の実施をします。
さらに、食物内のアレルゲンも含め、生活環境から可能な限りアレルゲンを除去するようにします。
そのほか、動物病院では痒みを抑えるためにステロイド剤、抗ヒスタミン剤、および必須脂肪酸を処方することがあります。
ぬるま湯での入浴や、抗掻痒シャンプー・コンディショナーの利用も効果的です。
またケースによっては、「エリザベスカラー」やTシャツ、ソックスなどで掻くことを阻害し、掻くことで悪化する悪いループを抜けさせます。
平均年間通院回数は 2回程度
1回あたりの平均単価は6472円程度
(参照:アニコム損保 みんなのどうぶつ病気大百科 アレルギー皮膚炎<犬> https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/886?breed=01999)
治療と同様に、検診などでアレルギー検査の実施をしておくというのは1つの予防策です。まだ症状の出ていない、アレルギーが発見されることもあります。
ノミ性のアレルギーの場合獣医師の指示のもと、駆虫剤の投与をする必要があります。
痒がる・発疹があるなど、小さな症状であっても、いつもと違う部分が感じられたら、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。
環境・食事内容など性格に把握し、獣医師に伝えることで的確な治療をすることができます。
・代表的な種類は3種類でアトピー、ノミ、食物アレルギー
・好発犬種はあるものの、どんな犬種にも起こりうる疾病
・繰り返し発症し、完治はなく抑えることが大切
・ペット保険で補償対象になることが多いが、罹患後の加入は補償対象から外れる
・予防・治療ともにアレルゲンの特定が必須
・日頃からの健康チェックにより、初期段階で気が付けるようにする
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