秋田犬(グレートジャパニーズドッグ)のペット保険

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このページは、秋田犬(あきたいぬ)別名グレートジャパニーズドッグの特長やなりやすい病気などから最適なペット保険を比較検討するために情報をまとめました。秋田犬のペット保険をご検討の際にご利用いただければ幸いです。

 

目次

 

秋田犬とは

秋田犬とは日本の秋田県が原産の日本犬のことで「あきたいぬ」と読みます。日本の天然記念物に指定されている犬種のうち唯一の大型犬(1931年)です。日本国内では忠犬ハチ公で有名で、飼い主に忠実なのは実際の秋田犬の特徴です。第二次世界大戦中に軍用犬のジャーマンシェパードドッグ以外は捕獲命令が出されたため、ジャーマンシェパードドッグを交配したため交雑化が進んでしまい、戦後さらに激減しましたが、マタギ秋田タイプの交配をすすめて犬種の保存し、大型犬種として固定化が成功しました。
しかし、日本国内では、大型犬の飼育は限られた環境でしかできず、飼育頭数はあまり多くありません。
一方で、海外では人気の犬種で飼育頭数は日本と逆転しているようです。有名人の間でも人気で、女子フィギュア金メダリストのアリーナ・ザギトワさんが金メダルのご褒美に欲しがったのが秋田犬だったというのがニュースになっていました。また、ロシアのプーチン大統領も秋田犬のオーナーです。さらに遡るとヘレン・ケラー、アラン・ドロン、スティーヴィー・ワンダーも秋田犬を飼育していました。

 

秋田犬の容姿

秋田犬の毛色は、赤、虎(縞目)、白、胡麻の短毛(ダブルコート)の大型犬でしっかりとした体格をしています。極稀に、「むく毛」と呼ばれる秋田犬の長毛犬が生まれることがありますが、純血種としてのスタンダードではないため、秋田犬としては認められません。
ジャパンケネルクラブの標準では、オスの体高は67cm、メスは61cmとされています。

 

秋田犬の性格

に従順で頑固という日本犬の特徴があり、家族にたいしては、人間・犬、猫問わず愛情深い面がある一方で、家族以外については、強い警戒心をもちます。こうした、家族のみに尽くす犬を「ワンオーナードッグ」と呼ばれます。
そのため、家族ではない秋田犬には、気軽に触れようとすべきではありません。
こうした、気性は、番犬に最適で、古くは、猟犬や闘犬として飼育されていたという歴史もあります。

かかりやすい病気

秋田犬がかかりやすい主な病気・怪我は以下の3つです。

膝蓋骨脱臼(パテラ)

膝のお皿がずれてしまい、跛行をし始め、歩行困難になる疾患です。
一般的には小型犬のトイプードルやチワワなどがかかる先天性・遺伝性疾患と考えられていますが、秋田犬も罹患しやすい疾患です。秋田犬の飼育頭数が少ないため、一般的には知られていませんが、罹患率は高いと言われています。
足を引きずる仕草や、片足でけんけんする仕草が見えたら動物病院で検査を受けることをおすすめします。
詳しくは、膝蓋骨脱臼(パテラ)の症状・原因・治療法・予防についてをご参照ください。

 

緑内障

犬の眼の中に入っている水が増加しすぎ、眼圧が高くなってしまった状態です。
犬の緑内障は、主に遺伝や目の中の腫瘍、炎症などによって発症します。初期症状としては、痛みによる瞬きの増加、涙の増加、充血が挙げられ、進行した症状としては眼球の膨張、突出し、最悪失明してしまうこともあります。

 

ブドウ膜皮膚症候群

犬のブドウ膜皮膚症候群はメラニン色素を含む細胞に対して自己免疫が攻撃をしてしまう疾患です。
ブドウ膜皮膚症候群は、他犬種と比べ明らかに秋田犬での発症数が多く、秋田犬の遺伝性疾患といわれており、眼と皮膚、特に眼に対して大きく異常をもたらす疾患です。
免疫系の疾患のため、完治は難しく生涯にわたり治療が必要です。

 

年齢ごとの飼育についての注意点

秋田犬の飼育は、誰にでもフレンドリーなトイプードルやミニチュアダックスフンドなどに代表される愛玩に特化した小型犬とは違い難易度は高いと言えます。
日本犬は、飼い主のみに従順なケースが多く、そのなかでも大型犬ということもあり、しっかりとしたしつけができないと噛みつきなどの大きな事故につながることもあります。
 

子犬期

子犬の時点では、他の犬種と同じように、天真爛漫で活発ですが、大きくなるごとに日本犬らしい頑固さや、家族への深い愛情を見せるようになります。
一方で、子犬といえど3ヶ月を超えると小型犬程度の体格になり、子供や老人だけで接触させるのは危険です。また、大型犬は共通ですが、噛み癖や、リードの引張癖をつけないように訓練やしつけが必要になります。
大型犬ですので、多くの運動時間が必要になりますので、運動や遊びの中で、しつけをしていくことを意識しましょう。
遺伝性疾患と考えられておる膝蓋骨脱臼については、子犬から発症する可能性があり、健康診断で膝の状態を確認してもらうと良いでしょう。皮膚炎に関しては、日頃からブラッシングやシャンプーに慣らしていくことで予防になります。
 

注意すべき病気ケガ

・膝蓋骨脱臼
・皮膚炎(ブドウ膜皮膚症候群、真菌症など)
 

成犬期

体はがっしりとし、秋田犬らしい飼い主に忠実で愛情深い性格で、家族には優しい側面を見せます。成犬期まで、噛み癖や引っ張り癖が治らない場合、しつけ学校やトレーナーによるしつけが必要と言えます。
成犬期の噛みつき事故は、重篤な事故に繋がります。
秋田犬は、忠犬である反面、危険犬種と考える国もあり、マレーシアやバミューダ諸島では秋田犬の飼育自体が禁止され、アイルランドやシンガポールでは飼育の制限や輸入の禁止がなされています。
さらに、都市単位や公的機関単位で独自に規制している例もあり、アメリカのニューヨーク市住宅公団は秋田犬の飼育を禁止しています。じつは、日本でも茨城県では危険犬種というものを指定しており、その中に秋田犬の名前があります。

こうした背景もあり、飼育には十分な注意やしつけ、飼育経験が必要があります。
病気に関しては子犬期に発症していなくても引き続き、膝蓋骨脱臼への注意と、皮膚炎への対策・予防が必要です。とくに成犬期ではブドウ膜皮膚症候群という秋田犬に多く発症の見られる疾病への注意が必要です。残念ながら免疫系の疾患のため予防や根治が難しく、早期発見し、進行を遅らす、症状を軽くする治療を行う形になります。
また、通常高齢期に発症しやすい緑内障も、成犬期に発症することがあり、遺伝的要因が原因と言われています。症状が出た場合、根治には外科的手術が必要になります。

 

注意すべき病気ケガ

・膝蓋骨脱臼
・皮膚炎(ブドウ膜皮膚症候群、真菌症など)
・緑内障

老犬期

老犬期には、性格は穏やかになりますが、頑固な性格はそのままです。
身体的には、もともと弱い部位である眼や関節に異常が出るケースが多く、備えや覚悟が必要になります。
長時間の散歩や運動は難しくなり、四肢が弱ると介護が必要なケースもあります。
ブラッシングや皮膚のケアやは引き続き必要です。

 

注意すべき病気ケガ

・白内障
・前十字靭帯断裂

秋田犬のペット保険選びのポイント

体格やかかりやすい病気やケガなどの特長から秋田犬のペット保険選びのポイントは以下のようになります。

ペット保険に加入するならできる限り早く

秋田犬は以外に、ブドウ膜皮膚症候群や膝蓋骨脱臼など遺伝性疾患の可能性がある疾病のある犬種ということが分かってきているため、発症してしまう前にできる限り早くペット保険に加入することをおすすめします。

発症前の遺伝性疾患、加入後の特定疾病不担保特約のないペット保険がおすすめ

ペット保険加入後であれば、遺伝性の可能性がある疾患(遺伝であると断定的な診断はできない)病気であっても補償されるペット保険会社を選ぶことが大切であると言えます。
また、ペット保険加入後に発症した病気であっても、次年度以降で免責になってしまうことがあります。こうした免責がつかないペット保険を選ぶことも大切と言えます。

通院・入院・手術が対象になるフルカバーがおすすめ

膝蓋骨脱臼・全十字靭帯断裂など、手術を伴う疾患もあり、さらに皮膚炎の後発犬種でもあります。そのため、保険料は高くなる可能性はありますが、通院・入院・手術全てに対応できるフルカバータイプのペット保険がおすすめと言えます。
一方で、家計への影響を考えた場合は、日々のケアを徹底することを前提に、単発で高額になる手術への備えとして手術特化型のペット保険で備えることが良いでしょう。

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